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ざらめざいどにっき (G5)


2006-03-04

_ [日常系]広島旅行

広島に行ってきました。3泊4日で。何がどうしてこうなったのか高校の同級生で大学の下級生のY田との2人旅です。そんなわけで殺伐としながらもハプニング連続の波乱に満ちつつとても充実した旅行でした。日付にそって書いていきましょう。

1日目

大鳥居

あんまり考えないで「こんなもんだろ」と飛行機の便を決めてしまった関係で始発電車で出発。羽田で朝食を確保していざ広島へ。天候があまり良くなかったのでそれなりに揺れつつも時間通りに着陸― と思った瞬間、急上昇で空に逆戻り。滑走路付近の天候が悪いらしく、もう一度着陸を試みたもののこれも失敗。結局降り立ったのはなんと福岡空港。こんな形で九州初上陸ですよ! ゲートで博多駅までの地下鉄乗車証と広島駅までの新幹線乗車券引換証が配られ、これで勘弁してねということになりました。こういうこともあることは分かってましたが、いざ巻き込まれると「へぇ」って感じですね。せっかくだから色々まわりたいところなのですが、宿などは全部予約済みなので博多ラーメンだけいただいて早々に本州に逆戻り。いやぁしかしのぞみにタダで乗れるとはなぁ。700系乗ったの初めてですよ。

広島に着いてからは、宮島へ。うーんと、宮島って水曜日はみんな休んでるんですね。オフシーズンなのは間違いないんですが、それにしても開いてる店も人もまばらでした。おかげで人を気にせずにいろいろ写真が撮れたのでそれも悪くないかなと思いますけど。その代わりちょうど干潮時刻だったらしく潮干狩りをする人はいっぱいいました。あの大鳥居の前で潮干狩りが行われている姿は最初けっこう驚きます。

そして厳島神社の中へ。かなり改修中でした。まぁしょうがないか。それでも十分魅力は伝わりました。これは確かに一度行っておいて損はないな。

晩飯は同行者おすすめの店で牡蠣を食べました。焼牡蠣と酢牡蠣と串牡蠣フライ。1年分くらい牡蠣食った気がする。

どうでもいいけど広電宮島線はちょっと揺れすぎじゃないですか?縦に。

新幹線乗車券引換証改修中の厳島神社

2日目

比熊山頂上付近。既に真っ暗。

2日目はまず原爆ドームへ。なんとこちらも改修中でした。廃墟を保存するって大変なんだろうなぁと思いながらしばし見物し、開館時刻になったところで平和記念資料館へ。これは予想以上に充実してました。この出来事を風化させまいとする気合いがひしひしと伝わってきます。続けて近くにある祈念館へ。こちらは最近できた施設らしいのですが、予想以上に公共事業の香りがぷんぷんでした。誰だよ端末操作するために QR コード使おうとした奴は。

その後今後の移動手段になるレンタカー(ダイハツ ブーン 1000cc )を借りて、昼飯でお好み焼きを食した後に三次を目指します。何故三次かというと、朝霧の巫女の舞台、というか、物怪で有名なところだからです。どういうことかは物怪プロジェクト三次あたりを見てもらうのが良いかと。正直私はそれほど興味はないのですが、同行者に振り回されて色々行くのも面白いかなということでこうなりました。で着くと、雪。にも関わらず比熊山登山決行。30分ほどで登れる小さい山なので登ること自体は大したことなかったのですが、なんだかんだで登り始めた時にすでに6時近かったので登り終えた時にはほとんど真っ暗。下りはなかなかにスリリングなものになりました。

晩飯はホテルの隣の地ビール直営レストランで。デュンケルは飲みやすいなぁ。

ちなみに同行者がカードリーダを忘れたとかやっぱり持ってたとかでこの日はデオデオさんに2回ほどお世話になりました。

路面電車内改修中の原爆ドーム

3日目

有名なベンチ付近

三次の名物の1つとして、山間の盆地という地理条件が生み出す朝霧による霧の海があります。作品中にも登場してるし、せっかくだからということで、日の出前に起床。が、昨日からの雪が朝になっても降り続いていて国道を外れると道路まで雪が積もってやがります。滑って事故らないようにゆっくり運転して何とか展望台までたどり着いたんですがやはり気象条件が悪すぎで霧は全く確認できず。こればっかりはしょうがない。寒いので早々にホテルに戻ります。

先ほどのサイトにもある通り、三次市内では色々な場所で朝霧の巫女グッズが販売されていたりします。昨日の晩飯の横の売店で何点かは販売されていたのですが、同行者はまだまだ揃えたい様子。ですが主に去年の夏のイベント向きに用意されたものが多く、現在はどこで販売されているのかはっきりしません。そこで同行者が取った行動はといいますと、「直接商工会議所に出向く」こと。まさかそこまでするとは思ってませんでしたが、本気らしいので何とか場所を調べて車を飛ばします。(同行者は免許がないので運転は全て私)

まぁなんか少しは分かればいいかなぁという程度だったのですが、これが予想以上。ものすごく親切に対応してくれるんですよ。いろんなところに電話をかけて在庫を探してくれて、しかもその店の場所と行き方まで丁寧に教えてくれました。さらには見られるとは思ってもいなかったすでに完売の限定切手の見本も見せてくれてどのキャラクターの分が売れたなんてことも教えてくれました。というか皆さんちゃんと登場人物名覚えてますよ。ちゃんと作品を理解した上で活用させてもらっている感じで非常に好感が持てました。みんな三次市を応援しましょう。

作品中の舞台に寄りつつ説明に従ってグッズを買い揃え、手に入れられる分は全て集めたところで次の目的地、尾道へと向かいます。

尾道はですね、「かみちゅ!」の舞台です。こちらは主に私の要望により行くことに。別に舞台のスポットを色々発見してやるぜ!というほどではなかったんですけど、あれ見てると一度雰囲気を味わってみたくなるんですよ。というわけでとにかく行くことにしました。

新尾道でレンタカーを返却後、そこらへんで尾道ラーメンを食べ(同行者おすすめの店はすでにオーダーストップだった)レンタサイクルを使用して舞台のスポット巡りへ出発です。いややっぱり尾道の坂はきついわ。というか下手に自転車で突っ込むとUターンしなければならない道多すぎ。国道近くを行き来するにはいいですけど、お寺なんかの散策には全く不向きですね。実際何回か自転車担ぎを経験しながら主要なスポットはだいぶまわりました。

確かに町並み自体が観光資源になってるだけのことはありますね。歩いてるだけでいろいろ面白いです。ただしそれなりに体力がないとだいぶ辛いことになりますが(汗)。

その後はこれまた同行者おすすめ(食事は同行者に任せた)の串揚げ屋で晩飯です。確かに旨い。旨い。非常に旨い。調子に乗ってかなり満腹になるまで頼んでしまいました。

宿は向島の方の民宿にしました。駅からはけっこう遠いですけど、こういう宿の方がより尾道らしく落ち着けるんじゃないかな。次に行く時もこういうところにしよう。安いし。

展望台付近尾道の坂作業クレーンライトアップ

4日目

大和の甲板の上

さて、昨日の晩飯は何だったでしょう。そう、串揚げです。どう考えても油ものです。それを山ほど食いました。胃薬飲むの忘れました。翌日になるとどうなるでしょう。胃もたれしないはずがありません。それも超強烈。ところで民宿は宿代+500円だったので朝食付きで予約しました。そしたら500円とは思えないほど豪華な朝食の登場です。死ぬかと思いましたが気合いで納豆以外平らげました。もうどうしようもないので胃薬もらいました。失礼極まりない客ですね。ほんとごめんなさい。

同行者は胃もたれに加え筋肉痛も加わり、2人してひどい状態になってしまったのでしばらく宿で休んでいたのですが、チェックアウト時間も迫り動かないわけには行かないので気合い出して移動。その先は、男たちの大和のロケセット。

そう言えば今日は休日でしたね。想像以上の客入りでした。どう頑張っても他の人が入らない写真は撮れないだろうというぐらい。そんなわけで、人波で再び気分が悪くなってくるのをなんとか堪えながら見て回って、特に長居することなく一通り見たところで退散しました。

船尾の部分ないですし、もともとロケの間だけ持てばいいように作ったのを無理矢理そのまま観光用に使ってるので細かいところだいぶボロくなってきてるのですが、それでも実際甲板に乗ってみるとスケールを実感できますね。やっぱり実物大は格が違う。よくこんなものを作ったもんだ。

あとこのロケセット、日立造船向島西工場の跡地に作られてるんですよ。作業用のクレーンとかそのまんま。少数派でしょうけど、私はそういうのも大好きですのであちこちにのこる痕跡も楽しんでました。

本当はもう少しぶらぶら散策するつもりだったのですが、なんせ体調がひどいので比較的楽そうな千光寺山ロープウェーで登って景色見てまた逆戻り。体調良かったら歩いてゆっくり降りたかったんですけどねぇ。寒かったですが天気は良かったので非常に良い眺めでした。

その後も時間は余ってたのですがこの体調で楽しめそうな所はほとんど思いつかず、前倒しでゆるゆると空港へ移動。本当に山の中ですね広島空港は。帰りは天候も良く実に順調に帰れました。

ちなみにこの日の昼飯はカロリーメイトゼリー、晩飯はあえて言うならオロナミンCでした。いや本当に腹の調子が酷かった。

向島西工場ドック跡尾道の階段ロープウェーからの眺め

そんなこんなでつらつら書いてるうちにこんな長さで誰が全部読むんだよと思いつつ、それだけ充実した旅だったということの裏付けですね。欲を言えば全体的に気候がもう少し穏やかだったら良かったのですけど。またいつか行きたいなぁ。