2006-11-13
_ [技術系][パソコン] VX Revolution
レーザーポインティングももうほとんど完成されたと言っていい精度ですし、 2.4GHz の無線は例えメタルラックの上だろうが全く問題なく通信してくれますので、無線レーザーマウスとしては間違いなくトップクラスだと思います。とあらかじめ言っておいて。
先週あたりにマウスを買い換えました。 Logicool の VX Revolution (以下 VX )。特売で安かったので。
Revolution というご大層な名前は、主に2つのモードを切り替えられるホイールにあると思うんですよ。 MX Revolution (以下 MX )ではこの切り替えが電動になっていてホイールクリックで切り替えられるらしいのですが、 VX は底面のスライドスイッチでの切り替えになってますので使用中はどっちか一方に固定して使うことになります。ここに矛盾がありまして、フリースピンモードだけではユーザの要求を満たせないことが分かっていたからこそ Logicool は MX にわざわざ電動切り替え機能を乗っけたはずです。つまりその切り替えができない VX ではフリースピンモードにしておくと都合の悪い場面にでくわすので結局 click-to-click を常用せざるを得なくなり、事実上 `Revolution' にならないことになってしまいます。
実際物珍しさから数日間フリースピンモードに固定して使っていたのですが、結局耐えきれずに click-to-click モードに変更しました。
主な理由は大きなメリットと謳われている抵抗のほとんどないホイールに起因するもので、あまりにも抵抗がないのでちょっと急激にマウスを動かすとホイールまで回ってしまうことがあるのです。またホイールクリックをしようとするとかなりの確率でホイールがどちらかの方向に回転してしまい、クリックしようとした場所に逃げられるという間抜けな事態も発生します。
もう1つ。クリック感のないホイールではちょっとだけホイールを回すとちょっとだけ文書もスクロールするといった動作を期待してしまうのですが、こいつはどちらのモードでもホイールの分解能が変わりません。なので最低でもクリック感のある場合と同じだけ回転させないことには文書は1ミリもスクロールしてくれず、どこまで回せばスクロールとして認識されるのか掴めないので1段階だけスクロールさせたい時にはかなり神経を使います。これは MX では回転数が一定を超えるとフリースピンモードに自動切り替えになるように設定されていることから、そもそもフリースピンモードはおおざっぱなスクロールしか想定していないのではないかと思います。
確かに長い文書を適当に流し読みする時にはシャーッとホイールを回して斜め読みしてちょっと気になるところでピタッと止めるというのは便利ではあるのですが、それに比べてデメリットが大きすぎます。
ホイール以外にも。ズームにつかうためのスライドレバーがついているのですが、これが固いこと固いこと。少し気合いを入れてスライドしないと上手く入力されてくれません。そうしたらキーボードに手を伸ばしてショートカットキー叩いた方が楽じゃないかなぁと思ってしまいます。
そんなわけで、 VX Revolution はかなり名前負けしてるモデルだと思います。 MX だとそれなりにいいのかもしれませんが、このホイールは発想は面白いもののまだまだ改良すべき点がたっぷりあるので多分1代先のフラッグシップモデルが出るまで待つのが一番賢いのではないかと思います。なんかやたら強気の値段ですし。というか次代には改良してくださいよホント。
と、いうところまでが OS を問わない話。はっきり言って、 Mac 使ってる人はあんまり値段の変わらない Wireless Mighty Mouse を買った方がずっと幸せになれると思います(研究室ではそっちを使ってる)。
何がダメかって、 Mac 用のドライバが「超」が付くほどクソなんですよ。ホイールの加速度を少しでも上げるとホイールの速度の設定が無効になるんですよ。かといって加速度をゼロにするとホイールの上下の回転で速度が違うという、そんなバグ残しておいていいのかと思うほどの状態。他にも横スクロールの繰り返し速度が設定できなかったりなどなど、呆れて結局汎用ドライバに入れ替えてしまいました。
入れ替えた後はなんとかなってますが、ドライバに予定外の出費がかかってしまうのは辛いです。
特売で MX-610 あたりとほぼ同じ値段だから良かったものの、標準価格で買ってたらソフトの不具合なんかを理由に突き返してたと思います。
繰り返しますけど、無線レーザーマウスとしては間違いなくトップクラスの出来だと思いますよ。ただそれ以上を値段と名前で期待させておきながらまったく見返りがなかったというだけで。というわけでその思いの分だけ長文です。
即日融資に関するご案内