ざらめざいどにっき (G5)

_ [日常系] 飯田線の車窓から

さすが日本有数の長大ローカル線と言われるだけのことはありますね。というわけで18きっぷがまだ2回分残ってたので今回は飯田線走破へ行ってきました。中央本線で行って飯田で泊まって東海道本線で帰ってくるというルート。

最初は伊那市の市街を突っ切るように走っていて思っていたより普通な感じだったのですが、やっぱり期待を裏切らないといいますか、駒ヶ根を過ぎた辺りから強烈なアップダウンとカーブの連続。ここまであからさまに「集落という集落に駅を作りました」な鉄道は初めてです。配達員にでもなった気分。

そして天竜峡を過ぎると更に一変。今度は渓谷沿いを走る山岳路線そのもので、見えるのは山と川だけ。この中に秘境駅としてちょっと有名な小和田駅もあるのですが、他の駅も負けず劣らず秘境っぽい雰囲気を醸し出してました。

佐久間を過ぎた所から天竜川沿いから外れ小さな谷間を強引に縫いつつ、豊川沿いになったところからは再び地方の市街路線といった雰囲気でしょうか。実に様々な性格を併せ持つ路線でした。

しかしこれは JR になってなければ今頃通して乗れることはまずないでしょうねぇ。18きっぷ旅行者にとってはそれなりに難易度の高い路線の1つとして存在してくれるのが嬉しいことではあるのですが、地域や社会や JR などのことも考えると手放しに喜べることでもない気がします。

ところで最初に書いたとおり飯田で1泊したのですが、最近はほんと鉄道旅行者に辛い時代ですねぇ。駅前ぶらぶら歩いても晩飯食える場所がありゃしない。結局駅前の小さな店に入ってみたのですが、当たって欲しくない予想通り客ゼロで、しかも有線放送はおろかテレビもラジオも流れてなかったのでそりゃもう静かな晩飯でした。あと予約サイトの口コミ情報で知ってはいたんですが、安いことを理由に予約したホテルに行ってみたら杖ついたそりゃもう見事なじいさんが出てきて驚きました。最近のビジネスホテルはみんなインター沿いだそうです。

あと降りた駅にことごとくグッドウィルやらの派遣屋さんの紹介所があって驚いたんですが。やっぱり都心にしか仕事ないのかなぁ。

ともあれ申し分ない良い天気でしたし目的は十二分に果たせました。なかなか手強い長さですが、それだけの魅力はしっかりあると思います。

しかし地味に疲れた…　いや飯田線はそれほどじゃなかったんですけど、東海道本線の313系ロングシートに3時間近くずっと乗ってたのがけっこう。