2007-03-31
_ [技術系][AV機器] DR-BT30Q と TMR-BT10
「この時期に買ってしまうのは絶対に人柱確定だ」と自分に言い聞かせてずっと購入を控えていたのですが、誘惑に負けて結局買ってしまいました。 SONY の Bluetooth ヘッドセット DR-BT30Q とそれと同時に発売された Bluetooth トランスミッタ TMR-BT10 。
想像以上に完成度は高いです。ただそれだけに問題点が余計に目立つというか。
まず音。よく A2DP は切れるとか音程が上下するとかいう話を聞きますが、こういったこととは無縁です。さすがにトランスミッタと壁一枚隔てた状態で動いたりすると切れるようになりますが、同じ部屋の中では全く切れませんし音程も全くずれません。ノイズが乗るといったことも(私の聴覚の範囲で)ありません。
音質もオープンエアー型にしては十分頑張っている感じで、低音もそれなりに出ます。ただ今のところ入力音によって音が一部微妙に潰れていると感じる時があります。まだエージングが十分でない(10時間も鳴らしていない)ので適正な評価は出来ないのですが、そもそも1セットしかないとこういう時にいろいろ組み替えて検証することができないのは辛いところです。
あと微妙に遅延があります。映像を見るぐらいだとほとんど気付かないレベルですが、アクションゲームをするにはちょっと辛いと思います。これはさすがに元機器側で直接 Bluetooth 出してくれるようにならないとどうにもならないでしょうねぇ。
機能面では、それを狙ってこの型にしたので当たり前なんですが、ヘッドホンの左右を結ぶ1本の線のみしか必要でないのでコードを意識することが全くありません。やっぱり快適。ただその分充電池その他全ての重量が耳に乗っかるので、耳にけっこう重さを感じます。更に振り回すと取れてしまいそうな不安感もあります。ある程度は慣れればどうにかなりそうですけど、やはり首は少し疲れそうです。
あと最大の誤算は、ヘッドホンもトランスミッタも AC アダプタ接続時は起動しないこと。メインは家で、たまに外で という使い方を考えていたので、特にトランスミッタは AC がすぐそこにあるのに充電池を使うといういささか不経済な使い方をしなくてはなりません。電源回路の省略とかいろいろ理由はあるんでしょうけど、専用のクレードル付けてくるぐらいなら AC での使用も可能にして欲しかったです。
総括しますと、「まだ高い」というところでしょうか。このレベルの機能で細かいことは許せるような値段になればかなり普及するんじゃないかと思います。逆に言うと、現段階では無線化に相当のメリットを見いだせる人でないと投資分に見合う価値を得るのは厳しいと思います。気軽にヘッドホンを買い増せるような値段になってくれますように。